自炊宿がおススメする【冬の献立】

旅先で出会った美味しいものを、そのまま宿のキッチンで調理したい。
食べることにわがままで、自由な旅を楽しみたい人の為に、季節ごとにおススメ献立をお届けします~!

この献立ページでは、どこで買い物をして、どんなふうに調理すれば良いか
熊のやで実際に作ってみた料理をレポートします。
必要な調理道具の確認や、買い出しリスト、作り方の手順も載せておきますので
メニューに悩んだり、調理器具が足りるか不安にならないようにしています。

それでは、早速、始めましょう!
今回は、寒い冬に楽しみたい料理「おでん」をレポートします!

これだけあれば大丈夫! 買い出しリスト

材料(約6人分) ※数量は目安です。人数によって具材を増やしましょう~!
  ・牛スジ:300g
  ・大根:1本
  ・たまご:6個
  ・こんにゃく:1枚
  ・こんぶ(結び昆布)
  ・ちくわ:6本
  ・さつまあげ:6枚
  ・黒はんぺん:6枚
  ・その他厚揚げや、餅巾着、お好みの練り物

  ・かつおぶし:1袋(30~40g程度 ふたつかみぐらいでOK ダシ用)
  ・からし(チューブでOK)
  ・だし粉(おでんのトッピング用)
  ・竹串(主に牛スジ用に)

静岡では、豚モツを入れる方が多いようですが、今回は牛スジのレシピです。

ダシにお醤油が必要ですが、今回は購入していません(宿に備え付けのもので十分足ります)

買出しに使ってほしいおススメのお店は、もちろん「KADODE OOIGAWA」。
おでんの具材として、質の良いものがたくさんそろっていますよ!

作り方

①まずは煮るのに時間がかかるものから!

おでんは、煮えにくいものから先に下ごしらえしていきます。

今回、一番時間がかかるのが、牛スジです。
(できれば前日に処理しておきたいぐらい、煮こむのに時間がかかる!)
鍋に牛スジを入れ、水を入れ、火にかけます。

熊のやのガスコンロは、3口あるので、牛スジ、卵、昆布を
それぞれ鍋に入れて、同時進行で進めます!

牛スジは、切らずに丸ごと水から茹でていきます。

昆布は水に浸しておくだけ。(火にかけず、ふやけるのを待ちます)

卵は、ゆで卵にします。

②待っている間に、大根の下ごしらえを

それぞれが沸騰するのを待っている間に、今度は大根の下ごしらえをします。

③牛スジのアクを洗い流し、卵を取り出します

大根の皮を剥き終わる頃には、昆布は水を吸って大きくなっているでしょう。

卵は、沸騰してから10分程度火を通せばOKです。
火からおろし、冷水にさらしておきましょう。

火にかけていた牛スジ肉からは、ブクブクとしたアクを出し切り、(沸騰から10分程度火にかければOKです)
一旦煮汁を全部捨てて、牛スジ肉をしっかり水洗いします(ここで肉の臭みが取れていきます)

④大根に火を通します

大根は、他の材料よりも煮えるのに時間がかかるので、先に少し火を通していきます。

その際、そのまま水から煮てももちろんOKですが、
「大根臭さ」が気になる方は、お米のとぎ汁を使って、火を通しましょう。

大根に火を通している間に、先ほど茹でて洗った牛スジの下ごしらえの続きを行います。

⑤牛スジを串に刺し、卵の殻を剥きます

牛スジ肉は、食べやすい大きさに切り、竹串に刺していきます。

卵は、殻を剥きます。

⑥ダシをとります

鍋でふやかしておいた昆布を取り出し、土鍋を火にかけます。
(この昆布は後で具材となるので捨てないで)

沸騰したら、かつお節をふたつかみ、鍋に入れます。

3~4分ほど煮たら、かつをぶしを取り出し、
お醤油で下味をつけます。
(お醤油の量はお好みで加減してください。
 最初は薄めで、おでんを煮込みながら味を調整するのがおススメです)

今回はたくさん作りたいので、お鍋二つ分にわけました。

⑦煮えにくい牛スジを、煮ていきます

お醤油ダシが完成したら、すぐに牛スジ串を入れて煮ていきます。

牛スジは、シッカリ時間をかけないと柔らかくならないので
時間との勝負!
1時間半~2時間ほど煮込めば、理想の柔らかさになるはず!
ただ、旅先で煮込み時間を確保するのは大変だと思うので
食べながら(卓上コンロで煮ながら)柔らかくなるのを待つ感じで大丈夫です。

⑧昆布を結んでいきます

土鍋でふやかしておいた昆布を取り出し、食べやすい大きさに切り、結びます。
(昆布を漬け込んでおいた水は、ダシになるので捨てないで)
この作業が面倒な方は、最初から結んである昆布を買うのがおススメ。
(私は昆布好き。美味しい昆布が買いたいので、結んでない昆布からやっちゃう!)

⑨そのほかの具材も切っていきます

こんにゃく等、大きすぎるな、と思われる具材を
切っていきます。

ちくわは、切らなくてもいいかもしれませんが(;^_^A
私は断面が見えるのが好きなので、切ってます~。

⑩残りの具材を入れていきます。

牛スジ串を煮込んでいる鍋に、残りの具材を入れていきます。

味が染みにくいもの(こんにゃく・大根・結び昆布・卵)などを先に入れ
その上にハンペンや竹輪等の練り物を入れていくと良いですよ。

土鍋のふたをして、吹きこぼれないように見守りながら
沸騰したら弱火でじわじわと煮込んでいきます。

好みにもよりますが、おでんは煮込みすぎると美味しくありません。
2~3時間煮込む方もいるそうですが
本来の練り物の味を楽しむには、実は20分程度で煮込むのを止めるのが、BESTです。

牛スジはまだ柔らかくない状態ですが
このままテーブルに移動し、食べ始めてOK!
卓上コンロで煮ながら食べていくうちに、ベストな柔らかさの牛筋が完成します。

見守りながらミカンを食べ、ハンペンの味見を(歯形すごい)・・ww
味が薄いようなら、お醤油を追加していきます。

さー! 皆でおでん会だ!

待つこと20分。
練り物が美味しいタイミングで、皆が待つ、食卓の卓上コンロへ移動させます。

呑兵衛さんには、熱燗を。

そうじゃない方には、緑茶で炊いたほろ苦い茶飯を添えるのもおススメ。

緑茶飯の作り方は、超簡単です。
砥いだお米3合に対して、茶さじ1さじ(小さじ1)を入れてそのまま炊飯器で炊くだけ。
黄緑色のほろ苦さが、おでんに合います。
(茶葉は宿に備え付けのものがあります。ご自由にご利用ください)

静岡おでん風に食べるには、最後にだし粉(今回は青のり入りのだし粉でした)をトッピングにどうぞ。

煮込みながら食べる、アツアツのおでんで、寒い冬を楽しみましょう。

まとめ

今回ご紹介したおでんレシピ、ポイントを振り返ってみましょう!

【食材の買出し】

便利なマルシェは、新東名高速道路を島田金谷ICを降りてすぐ!

 KADODE OOIGAWA

 ※もし、思うような材料が売り場に無かった時は、こちらのスーパーもはしごしてみて

  食鮮館タイヨー栄
   島田金谷ICより車で5分 静岡県島田市金谷栄町3511

【準備する調理器具】

包丁や鍋などの基本的な調理器具や、取り皿など、全て宿に揃っています。

カセットコンロをご希望の方は事前にお申し込みください。
(カートリッジのガスボンベはお客様ご自身でご用意ください)

【調理時間】

宿のチェックインは15時からです。

おでんを作る場合は、下ごしらえに1時間、煮込みに1~2時間程度かかると
思っていただければちょうど良いかと思います。
(牛筋だけ、煮込むのに時間がかかります)

夕方になる前に、チェックインするのがおススメです。

【おでん会の楽しみ方】

自炊宿では、皆で買い出しをして、皆でキッチンで作業するのが最大の楽しみ方です。
(食べたいものを予算気にせず、食べたいだけ楽しめるのも魅力です)

ぜひ、このレシピを皆で共有して、ワイワイ言いながらおでんを作ってください。

また、KADODEOOIGAWAには、たくさんの地酒や、地元野菜、おいしいお惣菜等が
たくさん揃っています。

おでんと一緒に、色々なおつまみも買っておくのも良いですよ!

古民家は寒いですが、コタツで温まりながら、おでん会を夜な夜な楽しんでくださいね。