宿屋の悩み。キャンセル料のこと。

宿をオープンしてから、悩むことは色々あります。

お客様から届くキャンセルのお知らせ。

気に入っていただけなかったのか、都合が悪くなったのか。

理由は様々ですが、早めにご連絡いただけますと、私は本当に助かります。

週末に予約が集中します。

次の週なら空いているのにな、と思っても

お客様は「その日」じゃないと予定が組めない、そんなことは多々あります。

大人数で宿泊できる宿なので、幹事さんは予定を組みなおすのが大変ですから。

キャンセルのご連絡を頂きましたら、必ずこちらから

キャンセル確定のお知らせメールをお送りしています。

言った、言わない、がないように、お互いに身を守るためでもあります。

ホームページの「空室紹介&ご予約」のページに、キャンセルの場合の連絡先と、キャンセル料について掲載しています。 https://mori-no-sumica.com/reservation/#a01

先日、とても悩ましいトラブルが起きました。

1か月以上も前にキャンセルのメールを送った、というお客様。

しかし、どこを探しても、私の元に届いていないのです。

送信済みのメールがあるのなら、確認のために再送してほしいとお願いしましたが

お客様は、キャンセルを知らせる送信メールを、なぜか削除されたようでした。

しかも、送信先は、自動メールのアドレス(つまり、私が受信できないアドレスです)

お客様が送信しても、すぐにエラーで戻ってくるようになっています。

つまり、何も証拠がないのです。

予約日の数日前に、この事実が発覚しました。

私は、宿泊のご案内を送り、お布団のご用意などを済ませています。

お客様は、当宿をキャンセルしたつもりで、他の宿を予約されていました。

さぁて、この場合、キャンセル料はどうなる???

キャンセルの対応は、毎回、パソコンの前でフリーズする、、。

キャンセル料が発生するたび、私はお腹がキリキリ痛むぐらい、悩みます。

宿泊されていないのに、代金を請求されるお客様。

お客様側にしてみたら、困った事態です。

しかし、宿としては、他のお客様に宿泊してもらえたかもしれないのに、

全てを丸ごと失う事態に追いやられます。

うーん。悩ましい。

交通機関がストップするなど、どうにもならない事情でのキャンセルには

もちろん、私も、キャンセル料を請求しません(請求する宿もあります)

どこまで請求して、どういう時は請求しないか、その線引きは難しい。

お客様と話し合って、お互いに納得できる線引きをするようにしています。

今回は、証拠であるはずのキャンセルを知らせるメールが出てこないので

私は心を鬼にするしかないのですが、、本当に、心苦しいのです。

グループ旅行の幹事役として、ご予約に四苦八苦された姿も想像できますし

メールを何らかの事情で削除してしまう失敗なんて、人間なら誰しもあります。

 
 
似たような失敗、実は私もやったことがあります。

私の場合は、完全に、うっかり、キャンセルし忘れていて

当日キャンセルしたので、宿泊料全額、泊ってもいないのに支払いました。

でも、失敗したからこそ、次回からは慎重になれるわけです。

予約はクリック1つで簡単ですが、予約されている間、

宿は他のどんな条件の良いお客様が申し込んできても、

お断りするしかないという状況に立たされます。

そういう事情があることを、肝に銘じて、予約しなければならないのです。。

 
・・と、まぁ、堅苦しいことを書きましたが

旅は、楽しい思い出を作るためのものなので

私は出来る限り、悲しい記憶を作らないように、もっと工夫が必要だなと思っています。

改めて、いろいろと考えさせられる出来事でした。

 
 
もし、今回のキャンセルの件、

幹事さんのお仲間の方がこのブログを読んでいらっしゃったら、助けてあげて下さい。

ひとりで、キャンセル料を負担されているのでは?

余計なお世話かもしれませんが、心配です。

思いもよらない失敗、誰しもあります。

グループ旅行の幹事役、大変な役を引き受けてくれてありがとうね、と

そんな仲間がいてくれることを祈ります。